初めて挑戦するときは恐怖がはしる。
バンジージャンプは怖い。ジェットコースターも怖い。
怖いは自然な感情で抑えつけるものじゃない。
はじめての子育てだっていろんな初めてがあるから不安にもなる。
でも子育ては怖いものですか?
うまく育てる自信がない。
愛する方法がわからない。
親という役割から逃げたい。
子供がかわいいと思えない。
その不安、恐怖、拒絶、憎しみはどこからきているのだろう?
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目次
母親もしくは母親代理との関係
あなたはどんな母親に育てられましたか?
ここで言う母親は実の親だけに限りません。
血のつながる身内親戚、学校の女の先生、近所の女性など、あなたが女性ならもっとも親しい距離にいた「母親」もしくは「母親代理」を探してみてください。
あなたに対して母親のように接してきた女性が母親以外にいた場合、その女性がどんな母親だったのかが問題になります。
人間関係は「親子」関係からきている
心理学者のフロイトが後世に伝えています。
「親子関係こそが人間関係のベース」だと。
母親以外に母親が見つからなければそれが子育て不安の原因になっています。
母親代理がいれば、その人があなたに子育て不安を感じさせている場合があります。
いずれにしても、女性の場合は母親との関係が我が子との関係に密接に関わっています。
そのままか、まったく反対の母親像を真似る衝動
あなたは母親とどんなことを話しましたか?
どんなことを言われていましたか?
どんなふうにスキンシップをとっていましたか?
あなたは自分の子供や他人の子供にどんな感情をいだきますか?
母親と自分の行動や発言に共通点があることに気づきませんか?
母親と同じことをしているか、あるいは真逆のことをしていませんか?
そうです。
自分の母親がしていたとおりの感情、言葉、行動を子供に表現しているのです。
無意識なこともあります。はっと気付いて自覚していても直せないこともあります。
原因を直視することを怖がっているからです。
あなたに子育ての不安呼び起こすのは、あなたが見るのも恐ろしいと顔をそむけている恐怖政治を行ってきた母親なのです。
育児が不安になる原因は親子関係にある
自分が与えられなかった幸福を味わう子供に怒りや悲しみや憎たらしさを感じたりはしますか?
私だってああしてもらいたかった。
私にも幸福を与えられる権利があった。
なんでこの子だけ幸せにならなきゃいけないの。
なんであの子だけ親に笑顔をむけてもらえるの。
私だって幸せになりたかった。
赤ちゃんのおむつを替えながらそう思うことはありますか?
ごはんをあげながらどこか憎たらしく思うことはありませんか?
子供の手を引きながら母親への怒りを子供に向けていませんか?
気付いてください。
あなたがなぜ子育てに不安を感じる原因は親子関係にあります。
経済的不安?夫が非協力的?月経前症候群?
そんなところに原因はありません。
解決しやすい対象に問題をうつして、あなたの不安は解消されましたか?
恐怖政治の下に子供を置きたがる母親代理
筆者は小さい頃、祖父母や叔父叔母と同居していました。
叔母は私の一挙手一投足、しゃべる言葉にまで監視の目をむけて干渉してきました。
長電話をすれば怒られる。
汚い言葉をつかえば怒られる。
学校に行きたくないと言えば怒られる。
ニキビが気になって何度も洗顔していればいちいち干渉してくる。
私は監視されていました。とても干渉されました。
ひどく窮屈な生活です。
人の顔色に敏感になります。
人と関わるのがいやになります。
叔母の影響があまりにも強すぎました。
母親以外でも影響を与える場合があります。
叔母は母親代理だったのです。
子供が憎たらしいと思うとき
また母親代理になって子供の面倒をみたことがあります。
10歳以上年のはなれた弟の子守です。当時は彼をかわいがりました。
おむつを替えて、ミルクをあげて、それはそれはかいがいしく世話をしました。
とても幸せでした。
しかし彼が一人で歩いて幼稚園に通う頃には、叔母の影響が出始めました。
彼の行動を一挙手一投足、監視するようになっていました。
目を皿のようにして気に入らないことを見つけます。
そうしては些細なことで彼を怒り飛ばしました。
正義の鉄槌とばかりに攻撃しました。
そのときは彼が悪い子供のように思えるのですが、振り返ってみればあまりにもくだらないことです。
何度、彼を泣かせてしまったかわかりません。
自分がイヤになりました。
なんでこんなことをするのか理由がわからなかったのです。
自分を止められないことに後悔しながら、直す方法がわかりません。
病気じゃないから薬をもらっても治るものじゃない。
何度もぶり返す慢性鼻炎のようなものです。
解決する方法を誰も教えてくれません。
とうとう、私は弟に無視されるようになりました。
気付くのが遅いほど後悔する
母親、母親代理の影響によって、おなじ女だった私にも多大な影響を及ぼしました。
それは子育てに関してもろに出ました。
叔母にされたことを弟に対して再現してしまったのです。
私がされたことをあなたにもしてあげる。
叔母への怒りは叔母本人には当てられません。怖かったのです。
逆らうとぴしゃりとイカヅチが落ちるかのごとく怒られる。
怖くておそろしくて正直関わり合いになりたくありませんでした。
そうして叔母にぶつけられない怒りの矛先は弱い人間にむけられます。
小さな弟が幸せそうにするのが悔しくていじわるをするようになったのです。
弟から嫌われて当然です。
私も叔母が嫌いです。
子育て不安からの第一歩
弟に嫌われた私がいつか自分の子を生んだとき、きちんと育てられるだろうか。
不安があります。また同じことをくりかえして傷つけてしまうのじゃないか。
考えると憂鬱になります。叔母さえいなかったらよかったのに。
けれど時間を巻き戻すことはできません。
それなら怒りの対象を間違えないように、怒りを分類することにしました。
私はそれがわからずに、叔母への怒りを弟にぶつけてしまいました。
あなたはまだ間に合います。
自分が嫌いなのに子供を愛するのは辛い作業でしかない
とりとめのない不安や孤独感は必ず親子関係や親子に似た関係からきています。
いったい誰に不安を与えられたのか。
なぜ頼る人がいないと孤独を感じるのか。
自分は愛されたと肯定感のある人は自然と人に頼れます。素直に弱くなれます。
その逆に、過干渉され、監視され、いじめられてきた人はどうなるか。
他人に頼るのをよしとしなくなります。
なんでも一人でがんばろうとします。
素直に弱音を吐くことができなくて、察してよ!と子供のようにダダをこねます。
けれど大人になって、親になったら、ダダをこねていても察してくれる人はそういません。
なんてダメな親なんだ。
そう批判されておしまいです。
子供のときに察してもらえなかった。
大人になってからだって察してもらえない。
だってダダコネを知らないから。
自分の不安や孤独はどこからきているのか、初めに察するのは自分です。
不安で孤独でだれにも頼れない子供の頃の自分に気づいてください。
自分を救えてはじめて、人を愛する気持ちになれるのです。
自分を愛していない人に子供を愛するのはとてもツライことなのです。
【まとめ】
不安だったり孤独におちいったときは誰かに話してください。
気持ちを受け止めてくれる人は必ずいます。
だれも自分の不安をわかってくれない。自分は一生孤独だ。
そう思いつめるまえに、だれでもいいので伝えてください。
まずは自分の不安の原因をたぐりよせてみてください。
原因がわかれば解決策もきっと見つかります。
孤独だと思い込むまえに人に頼ってみてください。
原因は必ず親子関係にあります。
とんでもない無関係なところにはないのです。
怖くても恐ろしくても支配する母親に目を向けてください。
それがあなたとあなたの大切な人を助ける一歩です。
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