Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)に悩む人がいます。
それは、全人口の15%~20%といわれています。
アイスクリームを食べると歯がしみる「知覚過敏」
感覚にも「過敏」なアンテナをもっている人たちがいます。
日本人の5人に1人が、感受性が強すぎて生きにくさを感じています。
「うちの子がもしかしたらHSPかもしれない」
思い当たることがあったら是非HSPについて知ってください。
また、HSSという感受性気質もあります。
HSS(ハイ センセーション シンキング)は、HSPと対照的に刺激や変化を好む気質です。
感受性が高いにもかかわらず社交的な性質の場合、HSSとも言います。
HSPは刺激に弱い特徴があります。
しかしHSSは過敏なのに刺激をほしがる特徴があります。
内向的、外向的のどちらもあわせ持つ人もいます。
この記事ではHPS、HSSについて解説していきます。
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目次
HSPとは?
HSPは、ハイリー・センシティブ・パーソンの略称です。
生まれつきの、敏感な脳の機能をもっている人を指します。
過敏な感覚。高感受性。
敏感な子供たちをHSCと称しますが、成人同様、HSP・HSSの特性にちがいはありません。
参考サイト:The Highly Sensitive Person
自己診断(Self-Tests)もできます。
生きにくい子供たち
私はHSPです。
HSSの要素はゼロに近いタイプです。
子供のころよりは大人になったほうが敏感です。
外出は明るいうちは極力出ないようにネットを利用するか、暗くなってから活動します。
カーテンは昼間でも開けません。
日焼けしたくないのもありますが、明るいのが「うるさい」のです。
学校でも友達の声がうるさいし、先生の声もうるさい。
うるさいだらけの騒音環境に身を置いてしまって、かるいうつ病になったこともあります。
とにかく一人のほうが、心が休まって、感覚も研ぎ澄まされます。
いまでこそ記憶力には自信があります。
小学生時代は嫌いな科目は耳に入ってこないので散々なテスト結果でした。
でも、それって悪いことですか?
学校に行かないことが「悪」は、時代遅れの才能つぶし
私の時代はまだ「不登校」が悪で、いじめに関する認知も低い環境でした。
そのため、学校に行かないことで家庭でも「いじめられた」ことを記憶しています。
HSPの子供は自覚なしにいろんな「騒音情報」を拾っています。
そしてどっと疲れてしまいます。
けれど、HSPの感覚を持たない親や友達からすると、
「あいつは甘えている」
「勉強ができないダメなやつ」
「クラスで浮いている変わったやつ」
そう見えているようです。
「変わったやつ」はいじめの対象になりやすいのか、筆者も苦労しました。
HSPは甘えじゃありません。理解を示せないほうが甘ったれです。
非HSPの人は鈍感にできている
「ふつう」の人たちはとっても鈍感です。
HSPの感覚を理解できないのです。
HSPが情報量を100受け取るなら、ふつうの人たちはせいぜい多くて50です。
HSPは他人の心情に敏感ですぐ変化を感じ取ります。
感情くらいは、たやすく見抜きます。
自分への好意や悪意さえ見抜いて、ときに人間を相手にすることに嫌気がさします。
しかし、HSPの子供をもったなら、親のあなたは鈍感にならないでください。
子供の声を拾ってください。
あなたが子供をどう思っているか、子供はちゃんと見抜いています。
HSPの子供に適した環境は?
HSS要素がないにひとしいHSPタイプの環境を見た場合、
暗くて、静かで、だれのジャマも入らない。
親がガミガミ言わない、干渉しない。
好きなことを好きなだけできる。
学校に行かなくてもオンライン塾に通わせてくれる。
外出しなくてもいい。
可能なら防音空間がのぞましい。
ふつうとは違う感性をそなえているHSP
ふつうの子とちがいますが、芸術的才能に富んだ人が多いのが、HSPの特徴なのです。
テニスプレイヤーにさせるために無理矢理スクールに通わせてプロになれますか?
HSPの子には、好きなことを、好きなだけさせてください。
エジソンのような、天才的発想力を発揮するかもしれない。
ゲーテやソクラテスのように、哲学を究める性質が開花するかもしれない。
芸術に関しては非凡なことを、念頭においてください。
彼らは自身で好ましい環境を選んで、自身の力で才能を引き出していけます。
HSPの子供のことを温かく見守っていれば、勝手に育ちます。
ただし騒音さえシャットダウンできたならば、ですが。
まとめ
過敏な子供は5人に1人にいます。
ほかの子と比べて「ふつう」じゃないって、決めつけないでください。
自分と感覚がちがうから理解できない、と見放さないでください。
「ふつう」の人よりも感性、感受性が優れている彼らの特性を活かしてください。
そうすれば、「ふつう」の人よりも非凡な才能を発揮する可能性がおおいにあります。
「ふつう」じゃなくてよかったじゃないですか。
プロテニスプレイヤー、プロ野球選手、プロサッカー選手。
彼らに匹敵する潜在能力をあなたの子供は秘めているのですから。
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