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首都ハバナの魅力<キューバ>
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地球の楽園ハバナ
日本からほぼ地球の裏側に位置するカリブ海のキューバですが、アメリカやヨーロッパと違って、恐らくは訪れたことのある日本人はそう多くはないでしょう。
でも、一度は絶対に行くべき価値のあるところだと断言します。
現地語はスペイン語で,あまり日本では馴染みのない首都ハバナですが、有名なおすすめ観光スポットは沢山あります。
実際訪れてみると建造物や街並みだけでなく貧しくても豊かな国民性が面白く感じ取れる街でした。
常に流れる音楽
映画「ブエナビスタ・ソーシャルクラブ」の人気の影響か、キューバ人は常に歌を歌っていると思われているみたいですが、あれはあくまで映画の中です。でも、常に朝から晩までどこかで音楽が流れているのは紛れもない事実です。
特に世界遺産に街全体が登録されている旧市街の街角ではどこかで誰かがギターを弾いていることが多く、立ち止まって見ていると、「お前も弾いてみるか?」とギターを手渡しされることがあります(勿論、私は弾けませんが)。
普通は、お寺でも、山でも、お城でも、その場所、部分だけが世界遺産に登録されているのですが、街全体となると、そこに入り込んだ自分はあたかもタイムマシーンか何かで中世の時代にタイムスリップした様な気持ちになります。
それほど、街全体は古びていますが、何と言いますか、趣があります。
貧しいが豊かな国民性
私が行ったのはキューバがオバマ政権下のアメリカと国交回復をする2015年7月1日より一年少し位前のことでしたが、国の貧しさが手に取るように分かりましたね。
当時は日本からの直行便が数少なく、メキシコのカンクンで乗り換えをして、ハバナのホセ・マルティ空港に着いてから、タクシーにて約30分位で予約しておいたホテル・コリーナに到着です
お世辞にも一流ホテルとは言えませんが、ハバナでは中級クラスのホテルで、外国人もよく泊まるのです(といっても、アルゼンチン人や他のスペイン語圏の人が圧倒的に多かったですね。
何しろスペイン語は世界20ヶ国以上で公用語として使われています)。
フロントでは一応片言の英語は通じましたが、私はハバナ大学に短期留学する目的でこのホテルを選びましたので(大学から一番近い)、意地でも英語は使うまいと、スペイン語で何とか手続きを終えました。
通された部屋のシャワーはお湯がまともに出ないことが多かったですが、想定内でしたので驚きませんでした。
それに、私が行った三月頃は、朝夕はやや寒いですが、広間はカラッとした暑さが続き、まるで一日の中で、四季があるような感じがしました。
ただ、トイレは水の流れが緩くて、何度もカランを動かさなくてはならず、まごつきました。
でも、人間とは上手く出来たもので、そんな状態にもすぐに慣れました。
他人と自分の区分が曖昧な国
キューバ人はもの凄く親切というか、余り他人を意識しないみたいですね。
列に並んでいると(あちこちで列を作る機会が多いですが、これもすぐに慣れます)、すぐに話しかけてきたりします(日本でこんなことをすると、何かされるのではないかとつい身構えてしまいますが)。
たとえば、新聞を読み終わった人に「読んでも良いか?」と聞いてくる人の多いのにはびっくりしました。
読み終わった人も、「はいよ!」とばかり、全く自然に新聞を手渡していました。
これは、日本ではまずあり得ない光景です。
日本人は顔見知りの人に対してはもの凄く親切ですが、その反面、他人に対しては電車の中でも道路でも全く無関心ですから。
旧市街を歩いていると、道の縁石に座った人からよく「ヤーパン」という言葉が飛んできます。
私はてっきり、世界中にあまねく存在する中国人と間違われて「チーノ」と呼ばれるのかと思っていたのですが、これは意外なサプライズでした。
まあ、それだけ、結構日本人もキューバまで足を伸ばしだしているということなのでしょうね。
時々、声かけだけではなくて、もっと話しかけてくる人がいますが、これは別に悪意で話しかけてくるのではなくて、好奇心のなせる技なのでしょうね。
彼らは教育と医療という人間が生きていく上で大切な二大要素を無償で提供されていますので、食べることさえ出来れば、余りあくせくと働く必要がないのです。
ただ、食生活は余り豊かではありませんが、社会主義の国ですから仕方ありません。
それと、何と言っても治安の良さと人種差別の無さは(圧倒的に黒人が多い)世界一と言っても過言ではないと思います。
よく「石を投げると~に当たる」と物の多いたとえに使いますが、文字通りハバナの病院の多さはこれに相当します。
あの有名なアルゼンチンのサッカー選手だったディエゴ・マラドーナが薬物依存やその他の疾病の治療の為に一時期わざわざハバナの病院まで治療を受けに来ていたのはつとに有名な話です。
どうなるキューバの将来?
最近トランプ米国大統領が、このキューバとの国交正常化を見直す発言を繰り返しています。
私は古い良き時代のキューバを残す意味で、この点に関してだけは、ある意味賛成です。
誰もオバマが提唱したように、ハバナでスターバックスコーヒー店を見たいとは思いませんから。
中南米のスペイン語で良く使われる言い伝えのような表現にmi casa, su casa (my house is your house) と言うのがあって、「私の家はあなたの家」という位の意味です。
何かあると、意気投合したお互いそれまでの他人同士が、いずれかの家にお茶を飲みに行って一時を過ごすということはもの凄く多いですね。
私も一度だけ誘われたことがあり、つたないスペイン語でやりとりをして、お茶を一杯ごちそうになったことがあります。
世界一難しいキューバ人のスペイン語
スペイン語の話が出ましたのでここで是非知っておいて頂きたいことがあります。
私は恐らく今までの長いスペイン語学習の過程でエルサルバドルやサンサルバドル、パナマなど数カ国を除いたほぼ全てのスペイン語圏の人と何らかの形で(生徒としてか、あるいは海外旅行中に)話をしたことがありますが、まずキューバ人のスペイン語が一番難しかったですね。
キューバ人のしゃべるスペイン語は語尾のSの音が抜ける人が圧倒的に多いのです。
語尾がハッキリしない言葉とは何語でもそうですが、意味がとりにくいですね。そういう意味でもハバナに語学留学して、キューバ人のスペイン語をマスターすれば、他のスペイン語圏の人のスペイン語をマスターするのは難しくないと思います。
語学留学にはキューバをお勧めするのはこれも大きな理由です。
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