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年に一度の楽しみ
交通安全の神様として、つとに有名な大阪成田山不動尊では毎年2月3日に交通安全と開運厄除繁栄隆昌を記念して豆まきを行います。
勿論、大阪の成田不動尊は千葉の成田山新勝寺の別院として大阪府寝屋川市に85年前に建てられましたが、今では千葉の本院に勝るとも劣らぬ勢いで節分の豆まきが行われております。
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2月3日
●時刻:午前10時30分~(豆まき役は招待者のみ)/午後1時~/午後3時~
●場所:境内特設舞台
●初穂料(豆まき役参加料):50,000円
●お待遇:ご祈祷札(お名前を浄書)/福枡/福豆/福守/お福銭/福扇子/福杯
成田山不動尊
大阪府寝屋川市成田西町10番1号
有名人に会える楽しみ
成田山では、私が通っていた60年ぐらい前までは決まり文句の「鬼は外!」、「福は内!」と叫びながら有名人を含むゲストが落花生を境内に集まった人に向かって、一段高い舞台の上から思い切り投げていたのですが、今では「福は内!」だけで「鬼は外!」とは言わないそうです。
昔のやり方に慣れている私としては何か違和感のようなものを感じないではありませんが、大阪の方が落花生をそのまま投げてくれるので臨場感があって、楽しいです(本院の方では落花生が透明のビニール袋に入っている)。
特に現在はNHKの終わったばかりの朝ドラに出た主人公達や、大阪にゆかりのある有名な落語家や歌舞伎役者や政財界人がまき手となってくれるので、有名人を見たい人にとっては絶好の機会です。
令和2年の追儺豆まき式に参加の著名人の方々
午前10時30分~
NHK連続テレビ小説「スカーレット」より
戸田 恵梨香(とだ えりか) ヒロイン 『川原 喜美子(かわはら きみこ) 』役
大島 優子(おおしま ゆうこ) 喜美子の幼なじみ 『熊谷 照子(くまがい てるこ) 』役
林 遣都(はやし けんと) 喜美子の幼なじみ 『大野 信作(おおの しんさく)』役
松下 洸平(まつした こうへい) 喜美子の夫 『川原 八郎(かわはら はちろう)』役桂 福団治 桂 文福
宮川 大助 宮川 さゆみ ランナーズ
中川 可菜 (京阪電鉄CMキャラクター 7代目おけいはん)
午後1時〜
武隈 豪太郎(元大関 豪栄道) 笑福亭 鶴志 桂 米團治
午後3時〜
桂 春團治 羽田 たか志
最近では寝屋川市出身の大相撲の大関豪栄道関が参加されることが多く、その大きい手で勢いよく蒔かれた豆は結構後ろの方の人にまで届くので大歓迎です。
丁度1月の初場所が終わって、3月の大阪のエディオンアリーナで開かれる春場所の間に節分があるので応援しがいがあります。
工夫をして取る楽しみ
有名人見たさに余り前の方に行くと、逆に‘’収穫量‘’が少ないことがあります。
昔の個人的体験からすると前から5-6列目辺りで北海道の登別の熊牧場の熊よろしく、身振り手振りを交えて「お~い、こっち、こっち!」と大声で叫ぶのが一番です。
なかなか、作戦通りに行かないことが多かったですが、それはそれで結構で、取った落花生の数ではなくて、そのプロセスを楽しんでいるのです。
「今年はこれだけしか取れなかったが、来年は場所をもう少し右側にして、頑張ろうぜ」と終わった後、友達と‘’反省を込めて‘’復習するのも楽しみの一つでした。
今は大きな紙袋やバッグを頭に置いて、沢山取ろうという人が増えているみたいですが、何か邪道のような気がしてなりません。素手で取ってこその豆まきではないでしょうか。
参考:成田山不動尊の節分祭
節分の豆もお金次第か
現在は、一般市民も希望すれば豆まきの方に参加できるみたいですが、そのためには、招待された有名人達とは違って、蒔く権利を得るために結構な額のお金を払わなくてはならないそうです。
やはり、昔のように一部の選ばれし人達がまいてくれたのを、我々受け手の庶民が工夫を凝らして取るところに意味というか面白みがあったと思うのです。
今は仏の世界でも何でもお金次第というお寺の考え方には付いていけません。
でも思えば、私たち団塊世代は古き良き時代の節分の豆まきを味わえたのだと懐かしくテレビのニュースを見て思います。
懐かしい昔の節分
それに、成田山に行くまでの沿道には射的を始め、沢山の出店が出ていて、こちらの方も子供心に非常に楽しかったことを思い出します。
お正月の時もそうでしたが、節分の時も、昔は白い装束に身を包みアコーディオンで「ここはお国を何百里~」と弾いておられた片足を失われた傷痍軍人の方々が、どこのお祭りの沿道にも必ずいましたね。
私は10円ですが、自分のお小遣いからご喜捨箱に入れることにしておりました。
皆さんお国のために戦って足を失われたのですから。
今はもうそんな方々も生きていれば優に100歳以上になりますから、既に亡くなってしまわれたのか、とんと見かけません。
言葉は悪いですが、彼らの存在はお祭りの‘’風物詩‘’のようなところがありましたから。
何か少し寂しい気がするのは団塊世代の懐古趣味かもしれません。
具体的な場所は京阪電車で終点の淀屋橋駅から急行に乗ると、約20分で香里園駅に着きます。
そこからバスで成田不動尊前まで約10分弱でしょうか。今は無き私の昔の実家からならば歩いて5分ぐらいの距離でした。
勿論、車で行ってお祓いを受けてから豆まきの方に行けば一石二鳥ですが、時々びっくりするような記事が新聞に出ていますが、これはどう考えたら良いのか思案してしまします。
成田山に交通安全祈願で行った帰りに交通事故に遭った、という記事ですが、これでは交通安全祈願に行かなければ事故に遭わなかったことになりませんか?
でも、これって、お守りを持っていなかったらもっと重大な事故に遭っていたのをこの程度(事故の程度にもによりますが)で済んで良かったと理解すべきだとの関係者の言葉にも一理あるような気がします。
アクセス
http://www.osaka-naritasan.or.jp/about/access/access001/
参考:大阪成田山不動尊